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自然を欲したことで巡り合った養蜂家としての人生

25年ほど、地下ケーブル線の仕事の社長さんだった真山さんでしたが、世の中の流れを感じ取り、自ら事業を整理する決断をされました。体格もいいですし、体力にも自信があったので林業に携わります。55歳になった頃で、賑やかな大阪市内で生まれ育ったので、自然を欲していたのかもしれないとおっしゃいます。

ですが、実際には仕事も少なく、50過ぎの新米のおじさんは必要ないと痛感。そんな頃、元々ハチミツが好きで、美味しいと思って高いハチミツを買っていたけど、それが中国産だったことにがっかり。それなら自分で食べる分くらいは自分で作ろうと思ったのが、養蜂のきっかけでした。

三田市の“人と自然の博物館”の愛蜂講座に通い、ミツバチについて勉強。そして養蜂については、個人の養蜂家さんのあやふやなネットの情報に振り回されながらも、経験と知識を重ねていきました。そして初めての養蜂を川西市でスタートしましたが、ひどい獣害に遭い、やむなく断念。その後、和泉市の信太山（しのだやま）と池田市に巣箱を置かれています。

養蜂で一番気を遣うのが、蜂が健康でいる為の環境作り。箱の中は湿気が大敵で、花の蜜は元々水分が多いので、カビが生えたり、ダニが付かないようにしてあげないとなりません。家畜である西洋ミツバチは、お世話をしてあげることで冬を越せるのです。ご自身やご家族の為と思って始めた養蜂は、多くの皆さんにお分けできる程に成長。全種類の試食をさせて下さるので、あなた好みのハチミツの味を見つけて下さいね。