綿づくり、糸づくりから始め、
暮らしを優しく包みこめるようなものを創るのが願いです
村上メリヤスは、私共夫婦と高齢の両親とで営む小さな繊維工房です。
以前は国産セーターの製造業でしたが、流通の取り巻く環境に違和感を覚えました。
中国を主体とした大量生産の波に飲みこまれ、流通業者は何を作れば売れるのか。
その答えがわからないままで、その結果、短い期間での商品作りを強いられる─。
丁寧な製品作りを信条としてきた私達と流通業者との考え方にも違いが生まれてきました。
悩みました。めちゃくちゃ悩みました。何日も、まともに眠れない日々が続きました。
子供達も当時はまだ小学生でしたし、これからの生き方を模索しました。
そして、一大決心。
自分達がオーガニックコットンを材料にした環境に配慮したモノづくりをして、
直接消費者の皆さまに届けることを自分たちの生きる道として選んだのです。
そして、その原材料作りも自分たちでやっていこうと考え、
工場裏の自社農園にて、自然栽培のオーガニックコットンを育てて、10年以上経ちました。
その綿を原材料に、今ではおくるみやセレモニーシューズなどを、
桐箱に入れた贈答品としてお作りし、『純奈良産』商品として、皆さまにも認知されてきました。
現在は、これらの『純奈良産』商品とは別に、
オーガニックコットンを多くの皆さまの生活に取り入れて頂ける衣類雑貨の数々を、
アメリカのオーガニック認証のとれたコットンを使用したモノづくりをしております。
とても柔らかいマスク、紫外線防止のアームカバーやレッグウォーマー、
赤ちゃんのスタイやミトンなど、お客様の「こんなのがあったら嬉しいな」というお声から、
誕生した商品がほとんどです。
このように私共の商品には、どのようにして出来上がったのか、
そこに行きつくまでにどんな葛藤があったのか、そんな沢山のストーリーがあるのです。
イベント出店は私共にとって、まさしくお客さまとの交流の場。
商品の使い方、商品制作秘話など、私共のストーリーと共に、
オーガニックコットンに触れる機会を増やしていってほしいと願っています。
