坂本農園 (有限会社 万葉)
ジャンル | 農業生産者 |
住所 | 奈良県宇陀市榛原篠楽元極楽寺165-2 |
TEL | 0745-82-5276 |
ホームページ | http://togarashi.shop-pro.jp/ |
特徴 | 「安心・安全」と「辛くて・美味しい」唐辛子を目指し、 「手作り農薬不使用栽培」にこだわりました |
主な農産物 | 唐辛子 |
栽培方法 | 農薬不使用 |
備考 |
大和高原の畑で日本原産の唐辛子を農薬不使用で栽培する坂本農園
坂本農園の唐辛子は、奈良大和高原の畑で手作りの無農薬栽培で大切に育てられています。
その栽培から製品加工までを当店で行い、おいしく安全な唐辛子をお届けすることを信念としています。
当店主が唐辛子好きで自らも食します。それが高じて安全且つおいしい唐辛子を自分の手で作るきっかけになりました。
現在、国内で流通している唐辛子の多くは外国から輸入されています。お隣の国、韓国産唐辛子の中で、キムチに使用されている唐辛子は辛さと風味がマイルドな品種を使用しています。そのお国柄や、食の文化で品種や、使われ方にも違いがあります。又、一番多く流通している中国産の唐辛子は安価で入手できる商品ですが、香り・旨みにおいて、物足りなさを感じています。
近年におきましては、東南アジア、西洋、中南米からも多種の唐辛子が輸入されており、幅広い選択を楽しむことも出来るようになりました。輸入唐辛子にも楽しみ方があるとは思いますが、安全でおいしい当園の唐辛子を皆様にご賞味いただきたいと存じます。
坂本農園取材記
奈良県宇陀市で、農薬を使わずに唐辛子を栽培されている坂本豊さんにお話を伺いました。辛いもの好きが高じて唐辛子栽培を始めたという坂本さんは、まさに日焼けした笑顔です。
「大手企業の唐辛子って辛くないでしょ。それなら自分で栽培しようと思ったのです。初めて植えたのが、やまと紅という品種です。最初は畳2畳ぶんくらいのスペースに植えたのですけど、初めてだから土壌もいいですし連作障害もない。だからとてもよく育ちました。収穫した唐辛子は、段ボールと布団乾燥機を使って5日かけて乾燥させました。簡易のミルで挽いて食べたら、それはもうむちゃくちゃおいしくて。これは商売になると思って、ホームページを立ち上げたのです。この時は簡単に大金持ちになれると思っていました(笑)」
動き始めた坂本農園。ある日、唐辛子専門店から商談がきます。ところがその量があまりにも多く、そこで業務用の乾燥機やミルを導入しました。ただ、この専門業者は他の唐辛子と混ぜて販売するため、どうしても自分の唐辛子だけのものを作りたくて開発して、楽天への出店も始めました。「ここまでくると、もう引くこともできなくなり、唐辛子でがんばるしかないと思うようになりました。」
実は坂本さん、数年前に頸椎損傷という大きな事故を起こし、半身不随で1年間お休みしたこともあります。その時に一度、挫折しかけたのだそうです。そんなとき、リハビリの療法士に「もう走れなくなるのか?」と聞いたら、「走らなあかんか?」と返されて、それでいっきに気が楽になったのだとか。
「コツコツやるしかないですね(笑)」屈託ない笑顔は、そんな苦悩を微塵も思わせません。
坂本さんの栽培する唐辛子は日本原産のものばかりです。うまみがあって、甘くて辛い品種を探し求めていたら、おのずと日本製になったのだそうです。たしかに、ほんの少量でも、ピーンと張りつめた辛さがあり、さっとひいていき、奥からほんのりと甘みが出てきて、「あー、これが唐辛子なんだ」と、市販の唐辛子との違いに驚かされます。いま流行りの「辛さだけ」を売りにした唐辛子とも違い、うまみも感じます。
ぜひ一度お試しを。